デザイン言語化練習#02
観察したデザイン
丹波焼と三田焼の粋を集めて-森基コレクションの名品-
これまでの展覧会情報 - 兵庫陶芸美術館 The Museum of Ceramic Art, Hyogo
どんな目的で作られたデザインか?
- 焼き物(丹波焼と三田焼コレクション)の展覧会告知ポスター。
どんな印象づけを意図したデザインか?
- 落ち着いた、シックな
- 伝統
レイアウト
- 焼き物の写真切り抜きを大きく複数配置。紙面からはみ出すことでインパクト+広がりをもたせている
タイトル部
- 丹波焼と三田焼それぞれの色合いを文字色に使うことで、焼き物に詳しくない人でも「三田焼はこういう色なんだな」と想像がつく。また、丹波焼と三田焼が対比になっている。
- 「粋」の1文字にも上記の色を入れ込むことでタイトル文字全体の統一感をUP。どちらも粋だよというアピール。
- フォントは明朝体だけど筆の流れが特徴的。堅苦しくならず、ほどより抜け感がありおしゃれ。
展覧会情報テキスト(左下)
- 会期が最も重要な情報なのでフォントサイズ大きめ。焼き物カラー(右下の写真に近い色合いでマッチ)
- 会期以外の文字はめちゃくちゃ小さい。文字間も狭めでキチキチで読みやすくはない。展覧会に興味をもった人が読んでくれればいい、といった優先度の低さ
- 「休館日」など項目名は文字間広めで読みやすいので、遠くからでもぱっと見で読める。項目部分は文字数違いのものも同じラインで整列するよう、文字間調整されている。
カラー
- 情報テキストは読みやすく黒。
- ほか、焼き物カラーの茶色/三田焼のブルーグリーンが用いられている。
- 背景はうすーーいベージュで写真を引き立てている。背景が薄い色単色でも、写真や文字に色があるからか寂しい印象になっていない。
写真
- お皿を俯瞰で撮ったもの2つ+横から撮影した、筒状の壺など2つでバランスよく。コレクションのバリエーションが多いことも伝えている。
- 写真に添えたテキスト(作品名?)は小さくてほぼ読めないが、情報として伝わらなくてもよいと割り切っているためと思われる
装飾
- 右上の英語テキストは単なる装飾。丸みがある斜体のスクリプト体で少し動きをつけて堅苦しさの払拭。
所感
展覧会ポスターのデザインってあまりまじまじと見たことがなかったが、すごくおしゃれ!
伝統的な工芸品なので大きくハズしたりインパクト出したりといったデザインでは無いが、背景シンプルで作品の写真を活かして洗練された雰囲気が出ている。
フォント選びも印象を深めるのに一役買っていそう。
こういうデザイン作成も挑戦してみたいなーと思える一例でした!